ネイリストの主な資格は「JNA」と「INA」が行っている

ネイル業界には「JNA」「INA」という団体があり、この2つがネイリストの仕事に役立つ主な資格を主催しています。
今回は、名前を聞くだけではいまいちイメージしづらいこの2つの団体について解説します。

「JNA」は、日本ネイリスト協会のことです。JNAはネイル業界で最も知名度が高く、就職にも有利な「ネイリスト技能検定試験」をはじめ、ネイルに関するさまざまな検定を主催しています。
また、検定合格対策のため合宿なども行います。さらに、JNAはネイル業界の中心的な存在として、ネイルの普及のための活動を国際的に行っています。
今の日本のネイル人気があるのも、JNAのおかげといえるでしょう。

「INA」は、インターナショナルネイルアソシエーションの略称です。INAに比べてネイル関係の知名度はまだ低いですが、ネイリストの資格として人気の「ネイルスペシャリスト技能検定試験」を主催しているNPO法人です。
ネイル関係の活動の他に、理美容専門学校の支援を行っているなど、ネイルだけでなくトータル的な美しさに重点を置いています。

JNAとINAの違い

JNAとINAの違いをわかりやすく理解してもらうためには、主催している検定試験の内容で比較するのが一番です。
JNAとINAの違いについて、資格の面から探ってみました。どちらの資格も現在のネイル業界に欠かせないもの。この2つの団体が主催する資格の最上級レベルを持っていれば、ネイリストとして活躍できるのは間違いなしです。

JNAの「ネイリスト技能検定試験」

JNAが主催するネイリスト技能検定試験は、ネイル関連で1、2を争う知名度のある資格です。
JNAの認定校に所属していれば、実技試験が免除されるというメリットがあります。ネイリスト技能検定試験は、1級から3級まであり、1級が最も高いレベルです。

ネイリスト技能検定試験3級は、ネイリストを目指す方の基本となる資格で、3級なら独学でも取得は比較的容易です。
ネイリストとしての最低限知っておきたい常識的な問題が出題されるため、必ず取っておきたい資格のひとつです。JNAのネイル資格は様々な所で評価され、従業員や基準として利用されます。
求人にもJNA認定資格を必須条件に入れる方も多く、ネイルの初心者なら3級から少しずつステップアップしていくのがおすすめです。

2級になると求められるレベルが上がり、プロのネイリストとして、お客様のさまざまな要望にも応えられるような準備が必要になります。
ネイルサロンで働くネイリストなら、できれば2級以上を取っておきたいものです。

1級ともなると難易度は飛躍的に情報します。1級で出題される内容は、今までの知識の集大成。当然、合格者の数も少ないです。
ネイルスクールに通わないと合格は難しいと言われていますが、取得した暁には世界的に活躍できるネイリストになれるでしょう。

INAの「ネイルスペシャリスト技能検定試験」

INAが主催するネイルスペシャリスト技能検定試験は、筆記試験と実技試験によって構成されています。内容も初心者向けとプロフェッショナル向けで、自分のレベルに合わせて受験できます。
筆記試験で出題される内容は、人体の仕組みについてや、ネイルの施術をする際の衛生管理です。決して華やかな内容ではありませんが、ネイリストにとって欠かせない知識や技術ばかりです。

ネイルスペシャリスト技能検定試験の特徴は、筆記試験と実技試験のどちらかが合格した場合、無制限で合格したほうの試験を免除してもらえることです。
プロフェッショナル向けの試験は難易度が非常に高いので、受かった方の試験を無制限で免除してもらえるのは非常にありがたいですよね。
ネイリストとしてのレベルの高さを証明したいなら、INAの「ネイルスペシャリスト技能検定試験」のプロフェッショナル向けを受験するのがおすすめ。資格を活かしてネイル業界でステップアップをしたいという方には必須の資格です。